対岸には違いないが

どうやら北朝鮮の金正日総書記は本当にヤバいみたいだけど、日本のメディアは海外から入ってくるニュースを他人事のように伝えるだけで、その日が来たらどうするか、第二次朝鮮戦争がはじまったらどうするか、そういう議論をまったくしようとしない。政治家の関心事は総裁選と解散総選挙。地球の裏側のことならともかく、すぐ隣のことなのに、どうしてこんなに無関心でいられるんだろう。

ヌード・ウィズ・ブーツ

メルヴィンズの新譜『ヌード・ウィズ・ブーツ』(08年)を聴く。このメルヴィンズというバンドは知らなかったんだけど、なぜアルバムを聴こうと思ったかというと、アマゾンの紹介文を読んだからだ。少し長いが引用する。

現存する全てのヘヴィロック・バンドに影響を与えた ゴッドファーザー中のゴッドファーザー、メルヴィンズ最新作! 実に10数年振りとなる奇跡の正式日本再登場!! 全キャリア中最もストレートなロック・アルバム!!! 故カート・コバーン(ニルヴァーナ)に直接的に影響を与えた師匠と呼べる存在であり、現存する(もしくは解散した)ヘヴィロック・バンド全てに多大なるインスピレーションを与え続ける生神/ゴッドファーザー/御大メルヴィンズが約2年振りとなる新作を発表する。本作は大メジャー、アトランティック在籍時以来10数年振りとなる日本盤リリースとなる。この10数年ほぼ毎年リリースとツアーを行うなど積極的に活動しているが、全世界で日本だけが蚊帳の外になってしまっていた感がある。最初で最後の来日から約10年、日本でのリリースも無かったことである時から図らずもマニアックな存在となってしまっているが、再び真に重要なバンドに脚光を浴びせる絶好のチャンスだ。

これを読んで買わずにいられようか。なんてったって「生神」である。いったいどんなすごいアルバムなのか――という流れだと、だいたい、たいしたことなかったというオチなんだけど、これが本当にすごかった――というお話。紹介文にあるように、「ヘヴィロック・バンド全てに多大なるインスピレーションを与え続け」ているのかどうかは知らないが、僕はここ最近聴いたアルバムで最もインスピレーションを受けた。いかにもヘヴィメタルなサウンドとメロディなんだけど、前衛的で、それでいてキャッチーで、とにかくオリジナリティに溢れている。バンド構成も変わっていて、ツイン・ボーカルに、ツイン・ドラム。まさに唯一無二の存在といってもいいだろう。バンドの公式サイトも衝撃的だった。
◆公式サイト http://www.melvins.com/

jQueryって知ってますか?

ウェブサイトのコーディングでもっとも苦労するのは、様々なブラウザに対応させることだ。アプリケーションが違えばもちろん違うし、それぞれのバージョンによっても違う。世の中のアクティブなブラウザのすべてに対応させることは不可能だが、少なくともよく利用されている5つや6つのブラウザには完全に対応させなくてはいけない。ほとんどのブラウザではオッケーだけど、IEの5.5だと崩れてしまう――なんて状況をスルーするわけにはいかないのだ。本来ならたった1行で済んでしまうコードも、たった1つのブラウザのために100行も書かなくちゃいけなかったりすると、そのブラウザを地上から消滅させる方法はないものか、真剣に考えたりする。で、今日もまた悩みながらインターネットのヤホーで調べていたら、すごい技術を見つけちゃったんです、みなさん、「jQuery」って知ってますか? 業界的にはいまさらな技術なんだけど、いままでは、たんなるJavaScriptのライブラリでしょ?――くらいの認識でスルーしていた。でもこれを使うと、いままでずっと悩んできたアレやコレが、いとも簡単に解決できちゃうことが判明。これスゴい。超便利。もっと早くに知っていれば、こんなに苦労せずに済んだのに。感動した。

ロックミュージックの社会学 (青弓社ライブラリー)

南田勝也『ロックミュージックの社会学』(01年)を読了。ロックとはたんなる音楽様式の区分上の1ジャンルではない――ということに異論はないだろう。ならば「ロック」とはなんなのか。これまで多くの人がこの問いに対して答えを出しただろうが、いまだかつて意見が一致したことはない。本書は、この錯綜したロックのイメージを社会学の手法によって整理しようと試みる。まず、ロックの本質を示すものとして、「アウトサイド指標」「アート指標」「エンターテイメント指標」の3つを挙げ、これらのバランスが時代とともにどのように変化したかを追っていく。また本書の後半では、日本においてロックがどのように受け入れられたかを分析する。ところで、僕は先日「日本語で歌うということ」というエントリーで、日本語でロックに歌詞をつけられないのは、ロックに乗せて歌うような怒りがないからだと書いた。あれは半ば言い訳のつもりで書いたんだけど、あとになってから、けっこういいことを書いたんじゃないかと内容をたびたび反芻している。本書に即していえば、現代の日本においては、「アウトサイド指標」を上げようにも上げられないから、ロックが成立しないのではないか――ということだ。本書には時代ごとに日本人アーティストの発言が引用されているんだけど、その内容の変化からも、このことは読み取れる。たとえばバンドブーム時代、ジュン・スカイ・ウォーカーズの宮田カズヤはこう言った。

今、バンド・ブームとは言われてるけどさ、今のままじゃ日本のロックは文化(カルチャー)にはならないだろうね。とにかくバンドを食いもんにして商売にしてやろう……という奴らが多すぎるよ。雑誌もテレビもレコード会社もね。しょせん芸能界のとこあるからさ、ビジネスになっても、アメリカのように文化になることはないと思うな。

また、ブルーハーツの真島昌利はこう言っている。

メジャーと手を組んだからというわけじゃないと思うんだけど、ブルーハーツの歌がアンチテーゼじゃなくなっちゃったことは確かだろうね。やっぱさ、世の中に頭にきて、“バッカヤロー”っていう感じで作ったうたをね、みんなカラオケでヘラヘラうたっちゃうわけだからね。もう完全にカウンターでもアンチテーゼでもないと思うな。

この2人の発言から解るように、この時点では、ロックとはなにかが問題意識として強くある。しかしその後、この問題意識すら薄らいでいく。たとえばB’zの稲葉浩志は、

音楽に対して変に理論武装するのはめんどうくさいですからね。

と述べ、相方の松本孝弘は、

ロックって何を基準にロックっていうんだろうって、あまり考えたことがない。

と言ってのける。さらに時代が下り、GLAYのTAKUROは、

ロックだからこうではなくて、おれってこうだよなとか、今は社会や政治より恋愛のほうが大切だよねとか、そういう素直な気持ちを歌うのが、おれたちのロック。

と発言する。宮田や真島の心配は的中したわけだ。つまり、日本に入ってきたロックという音楽は、ロックを成立させ、ロックであることを決定づける本質が時代とともに失われ、たんにスタイルだけが継承された。そしてその空白には、「恋愛のほうが大切だよねとか、そういう素直な気持ち」が入り込み、「おれたちのロック」となった――と。だけどこれは、アーティストが悪いわけじゃない。日本が平和だからこそ、こうなったのだ。そういう意味では、「ロックの死」は幸せなことなのかもしれない。

胃カメラ初体験

2週間程前から気になるノドと首の痛みがあったのですが、先日の耳鼻科では何もなく……でもやっぱり気になるので昨日は違う病院へ行って来ました。

CTでは異常なし。
『首の痛みは多分肩こりとかストレスからくるものじゃないですかね〜』

との事で…。
じゃあノドの痛みは?っていうのが気になり胃カメラで調べる事に。

局部麻酔はしたものの、胃カメラを飲み込むのはかなりキツかった…。
何回もオエッってなった…。

先日、耳鼻科でも「とてもキレイなノドです」と言われましたが今回も「キレイな胃ですね〜。何も問題ありません」と言われました。

気になるノドのあたりをみたところ「ん?これは…ちょっと何か飛び出てるのは…ポリープか…いやぁ、大丈夫な範囲かな」みたいな感じで結局何も問題ないって事で…。

で、湿布だけ出してもらいました。

終わって夕方4時になってたんだけど、昼ゴハン食べてなかったので帰りにローソンへ。

おにぎり1個だけ買ってレジに行く途中にブラックサンダーを発見!
やっと食べれました。
美味しかった。コーヒーとの相性バツグンです♪

それにしても、今月の出費はありえない事になっています。
車検はあったし、
車検通らないよと言われタイヤを買ったし、
病院の検査代も高かったし、
仕事でかかった経費が過去最高だったし、
何でこんなに一度に色んなものがというくらい…ちょっと泣きそうな感じです。

ストレス溜めないよう前向きに明るく頑張ります。


データベースな毎日

貧乏暇なし。飲み会の予定もキャンセルして今日も明日も明後日も仕事です。いいのです。仕事に生きることにしたのです。最近は普通の仕事が終わった後に、島田織ネームの管理データベースを作るべく毎日少しずつコツコツやっています。データベースをAccessでちゃんと作るのは10年ぶり。今は父さんが作ったDOSベースのデータベースを使っているのですが、先日DOSの専用機が壊れまして、メモリだのハードだの全てのものが既に廃番でソフト自体ももうわかる人はいないそうで、復旧に半月を費やして大事になったのです。なんとか少し前の状態に復旧して、データを登録しなおして事なきを得たのですが、後々のことを考えるといつまでもあるだろうなぁと思われる一般的なソフトで作っておくのがいいかなぁと。ということでAccessで作成中。まだテーブルを作成しているところなので先は長いのですができれば半年以内には作り終えたいなあと。ちょうど脳の細胞も息絶え絶えで死にかけているので、ここらで一つ喝をいれなくてはいけません。でもこれが最後のデータベースになるだろうなぁ。作っていても10年前とは自分の脳みその働きに歴然とした差が感じられてびっくりします。こんなに老いているのかと。まあ別のところでちゃんと成長しているはずだ、と思いたい。あんなに好きだったのになぁ。データベース。

アメリカ政府におまかせ

リーマン・ブラザーズの次は――と言われていた保険世界最大手のAIGに対し、FRBが救済措置として850億ドルを融資すると発表された。実質的に公的管理化で再建されるわけだが、先日、同じく公的管理化に置かれたファニーメイとフレディマックは政府系だからともかく、民間企業に対してこれだけ巨額のマネーを投下するというのはどうなんだろうか。まあ、リーマンが破綻しても、被害をこうむるのは法人だけど、AIGの場合は個人なわけで、そうなったらそれこそ世界中がパニックになってしまう、だから救済せざるをえなかった――というのはあるだろう。だけど、次はどうするのか。そのうち、モルガン・スタンレーもゴールドマン・サックスも政府系になっちゃったりしてね。

CALIBRATION

オマー・ロドリゲス・ロペスのアルバム『CALIBRATION』(07年)を聴く。マーズ・ヴォルタのギタリスト兼コンポーザーの4枚目か5枚目のソロ・アルバム。えっと、内容うんぬんよりまず言いたい。アルバム出しすぎ! 去年『Se Dice Bisonte, No Bufalo』が出たときは、あのマーズ・ヴォルタの中心人物のソロか!――と勇んで買ったんだけど、その後、出るわ出るわ。このわずか1年半ほどの間に、ソロ名義で5枚、他のアーティストとのコラボで2枚、マーズ・ヴォルタ名義で1枚。溢れんばかりの才能があるのは解るんだけど、いちいち録音して発売するのはやめてくれないか。いい加減、飽きてくる。嫌になる。しかも名義が変わってもサウンドは一緒だし。お願いだから出し惜しみしてくれ。内容は、まあ、文句ないんだけど。

エキスパートになれるかしら

ようやくDTPエキスパートの更新試験が終わった。提出日は9月17日。そう、今日。今日の消印有効なので、今日の、それも郵便局がしまる15分前に発送してきた。今の仕事には全く必要ないんだけど、なんとなく更新。でも結果的に良かったと思う。自分でちゃんと世の中の新しい出来事について積極的に勉強できる人たちはいいのだが、私のように必要に迫られない限り全く勉強をしないものにとってはいい勉強の機会になった。もともとどんな資料を見てもいいし、人に聞いてもいいという試験なので、インターネットで検索しまくって260問程度の問題を解ききった。いやあ世の中こんなことになっていたのか!と驚くこともしばしば。しかしインターネットって便利ね。結局問題集を買わずにすみました。まあこれで落ちてちゃ意味ないけどね。

深い穴に落ち込むように

東京株式市場の日経平均株価は終値で前週末から605円(4.95%)安の1万1609円。大きな下げではあるが、思ったほどではなかった。しばらくは信用収縮で下げ続けるだろうが、案外、短期間でショックを吸収するのかもしれない。予想外の連鎖さえなければ。

デス・マグネティック~ストロング・エディション

メタリカの新譜『デス・マグネティック』(08年)を聴く。メタリカは長い回り道をしてきたんじゃないか――5年ぶりとなるこのニュー・アルバムを聴き終えて、そんなことを思った。回り道をしはじめたのはいつか。もちろん、『ブラック・アルバム』(91年)の後だ。『ロード』(96年)だって『リロード』(97年)だって悪いアルバムじゃないと思うが、やっぱりメタリカらしくはなかった。精神的な苦悩と格闘のすえに生まれた『セイント・アンガー』(03年)は、らしいといえばらしかったが、あまりにブッ飛びすぎていた。で、――本作。どんなアルバムかは、ジャケットを見てもらえばじゅうぶんだろう。これでヘヴィ・メタルじゃなかったら詐欺だ。真ん中に棺桶があり、まわりに磁界ができている。死の磁界。写真では解らないが、棺桶の部分はジャケットをぶち抜いた穴になっている。アルバムの発売が発表されたとき、このジャケットとタイトルを見て、心底ダサいと思った。だけど、中身は絶対にいいという確信があった。このアートの雰囲気からして、新作は『ブラック・アルバム』に近い作品に違いない――。この確信は間違ってなかった。これは、正真正銘のメタリカのアルバムだ。これを原点回帰ととらえる人もいるだろうし、前作のバックラッシュととらえる人もいるだろう。だけど、彼らはけっして後戻りしたわけじゃない。ちょっとだけ回り道をして、いま、本道に戻ってきたのだ。これを聴いてダメだという人は、そもそもメタリカがダメなんだと思う。これが、メタリカなのだ。
◆公式サイト http://www.metallica.com/

健康診断

今日は1年ぶりの健康診断。針をさして血をとるかと思っただけでブルーになりながらもホテルに向かう。健康診断がホテルであるってのも微妙だ。なんとなくそぐわない気がする。もっと体育館とか何たらセンターとかそういうところのイメージがある。ホテルの小さなクラシック音楽をバックにまあまあ快適に検診を進めたのだが、今日はちょっと神がかっていたようで、去年1.2にまで落ちた視力が復活。即答で両目2.0という結果に。やっぱりサバンナの目は健在だ。老眼になるのも早いだろうが。会社に帰ってきたら一緒に働いているおねえさんに「今年体重低く言われませんでした?なんか周りの人たちもみんな体重減ったよね~って言ってたんですよねえ。」って言われた。「私増えたんだけど・・・ほんとはもっと増えてるってことか・・・。」とがっくりして言うと大笑いされました。しかしこりゃ相当増えたな。お腹がひどいもん。そうそう、以前の会社の人にコアリズムのDVDをもらいました。ありがたい。もらった日にすぐ見たんだけど、5分でギブアップ。ありゃ人間の動きじゃない。でも少しずつがんばろうと思っています。で、今日も健康診断の問診票に“生活習慣を改善する意欲はある”っていうところに丸をつけておきました。気持ちだけは間違いなくあります。気持ちだけは。

第41回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯

昨日14日の日曜日に 『第41回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』に行ってきた。日本屈指の名コースとして知られる石川県加賀市の片山津ゴルフ倶楽部白山コース(らしい)で行われたのだが、友達が偶然チケットがあまっているというものだからちょこっと2時間ほどのぞいてきた。プロのゴルファーを生で見るのは初めてで、それもテレビでよく見るような有名なトッププレイヤーが沢山いたためにわくわくした。ゴルフを見るのが初めてなだけでなくゴルフコースに行ったのが初めてだったので、まずその美しさにびっくり。晴れた休日のゴルフコース。本当に気持ちがいい。サラリーマンの父さん達の気持ちが少しわかる気がした。試合は最終日の終了間近ということで次々と選手が最終ホールを終えスコアが決定していくところ。前日まで韓国の辛選手がダントツのトップ。それが16番ホールで辛、卓の韓国2選手が5アンダーとならんだところに横峰さくらが4アンダーと追いついてきた。私は最終18番ホールのグリーンそばに陣取っていたのだが、そのスコアが発表されると会場はオーッ!とおっちゃん達の歓声に包まれた。みんななんだかんだいっても日本人の若いプレイヤーを応援しているのだ。宮里藍の時も上田桃子の時も歓声の大きさが違ったもん。私がいたところからはティーショットを打つところが見えない。というかグリーンしか見えない。だからじっとグリーンを見ていると突然玉が飛んでくる。当然誰が打ったかはわからない。18番はパー4なのだが、最終組の前まではグリーンに乗るのはだいたい3打目、まれに2onの人がいるのだがパーが多くボギーの人も、バーディーなんてのは全然でない。さて最終組、1つだけグリーンに勢い良く玉が飛び込んできた!どうやら2on!あとの2球はまわりのラフだ。周りのおっちゃんたちもみんなざわざわ騒いでいる。誰だ?誰の玉なんだ?そこに最終組の3人が歩いてくる。さくらだ!さくらの玉だ!みんな大騒ぎ。おっちゃんたちから「さくらー!」という野太い声援が飛ぶ。ゴルフがこんなに盛り上がるものだったとは。しかし2onとはいえピンからは遠い。卓選手はラフからラフへ、ボギーとなる。さくらー!いけー!バーディーで逆転だー!みんなわっくわくだ。でも“プレー中です。静かにしてください”の板があがると本当にびっくりするくらい静かになる。静かにっていっても誰かがひそひそ声でしゃべってそうなもんなのに、本当に誰一人話さない。ある種異様な光景。ぎゅうぎゅうづめの人ごみだけどシーンとして虫の声が聞こえる。さくらがパットを打った。玉はころころまっすぐカップに向かってきて・・・玉1つ分ずれた!もう、みんないっせいにため息。あーっって。もうほんと、あーっって感じだった。結局横峰さくらはパーで4アンダー。辛選手はラフからのショットなのにピッタリとピンそばにつけて危なげなくパーとした。で、5アンダーでトップ。いやあやっぱりプロはうまい。ここ一番の集中力やらなんやらが違う。いいものを見ました。ゴルフいいね。でも1ホール歩いただけで疲れました。不健康な私には向かないスポーツです。

サラマンダーの死

リーマン・ブラザーズが破綻、メリルリンチはバンク・オブ・アメリカに身売り――ということで、明日は狂乱の1日となるだろう。すでに為替市場ではドルとユーロが猛烈に売られ、円高が急速に進んでいる。株式市場も暴落中。東京はどこまで下がるだろうか。次はAIGが危ないという報道もなされている。連鎖破綻はしばらく続くだろう。そして世界は崩れていく。

溶鉱炉に沈む
鉄をまき散らす
狂おしき世界
まるで like a monster

Burning Salamander
Keep fueling the fire
Burning Salamander
Keep fueling the fire

「Salamander」2007年、作詞・作曲/吉田真吾

「サラマンダー」はグローバル金融企業を火の精霊にたとえた曲だ。圧倒的なパワーで世界を飲み込むサラマンダーだが、火が消えると死んでしまう。だから、油を注ぎ続けなければいけない(Keep fueling the fire)。いったん消えはじめた火は、急激に萎んでいくだろう。このまま死に絶えてしまうのか、淘汰され巨大化するのかは解らない。いずれにせよ、世界は大きく変わっていくだろう。

神聖喜劇 第6巻 (6)

大西巨人、のぞゑのぶひさ、岩田和博『神聖喜劇 (第6巻)』 (幻冬舎、07年)を読了。最終巻。4巻、5巻と「剣鞘すり替え事件」の退屈な推理が続いて辟易していたんだけど、最後まで読んでみて、必要なプロセスだったことが解った。物語のはじめで、主人公・東堂の入隊にたいする思いは次のように綴られていた。

世界は真剣に生きるに値しない。本来一切は無意味であり空虚であり破壊するべきであり、人は何を為してもよく何を為さなくてもよい。それは…若い倣岸な自我が追いつめられて立てた主観的な定立(テーゼ)である。人生と社会とにたいする虚無的な表象がそこにあった。時代にゆすぶられ投げ出された白面の孤独な若者は国家および社会の現実とその進行方向とを決して肯定せず、しかも、その変革の可能をどこにも発見する事ができなかった…。おそらくそれは、虚無主義(ニヒリズム)の有力な一基盤である。私はそういう「主観的な定立(テーゼ)」を抱いて、それに縋りついた。そして私の生活は、荒んだ。すでにして世界、人生が無意味であり無価値であるからには戦争戦火戦闘を恐れる理由は私になかった。そして戦場は「滑稽で悲惨な」と私が読んだ私の生に終止符を打つ役を果たすであろう。(中略)

――私は、この戦争に死すべきである。

戦場は、「滑稽で悲惨な」私の生に終止符を打つであろう。
…………
こうして私は一人の兵となった。

このように決意して入隊し、「一匹の犬」を自称していた東堂だったが、屯営生活を通じ、しだいに一人の人間として回生していく。そのためには、一切の臆見を捨て、仲間たちと議論を積み重ねる必要があったのだ。そして、ラストではもはや一人ではない。いささか甘い展開ではあるけれど、プロセスがあるからこそ感動的なのだろう。この後、大前田軍曹が事件を起こすのだが、これについてはよく解らなかった。再読が必要かもしれない。そして、原作に再チャレンジしよう。