バブル崩壊は繰り返される

現在の世界的な金融危機は、アメリカでのサブプライム・ローンの破綻から生じたと一般的に言われている。サブプライム・ローンとは、低所得者に貸し付けた住宅ローンを証券化したもので、バブルの状態だった。このような説明はわかりやすい。だけどわからないのは、どうしてこのようなわかりやすい危機を回避できなかったのか、ということだ。それも、金融のプロ中のプロたちが。

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)

小幡績『すべての経済はバブルに通じる』(08年)は、今回の金融危機を招いたサブプライム・ローンとは何だったのか、そのメカニズムや市場心理をわかりやすく教えてくれる。危機の原因は、現在の経済システムそのものにあった。実体経済の上に成り立っていた金融が自己増殖し、膨張し、コントロールできなくなる過程は、想像するだけで身震いしてしまう。サブプライム・ショックを理解する格好の一冊だろう。おすすめ。

掃討作戦グラインドコア

グラインドコアという音楽ジャンルがあるんだが、簡単に説明すると、とにかく騒々しい音楽ということになる。特徴はブラストビートと呼ばれる超高速ドラムで、聴いた感じはドラムというより機関銃である。ドドドドドドドドド――という連続音に、ギターとベースが同じく機関銃のように混じり合い、混沌とした音の中で、ヴォーカルがうめき声やら叫び声をあげる。騒々しいことこの上ない。

エヴォリューション・スルー・レヴォリューション

ブルータル・トゥルースの新譜『エヴォリューション・スルー・レヴォリューション』(09年)は、98年に解散、06年に再結成を経て、12年ぶりのフル・アルバム。グラインドコアの代表的なバンドだから、このジャンルを知ろうと思えば彼らの作品をおすすめする。だけど、機関銃3丁くらいが乱れ撃ちしているなかで男が奇声をあげているような音楽――という説明でイメージしてもらえば、だいたい近いところまでくるだろう。僕は正直、グラインドコアに分類されている音楽はどれも同じように聞こえてしまうので、どのバンドがいいのか、どの曲がいいのか、よくわからない。だけどその筋の人が聴けば違いは歴然のようで、このアルバムのレビューを見ると、さすがブルータル・トゥルース!――みたいな称賛のコメントがたくさんあった。ということで、その筋の人には、おすすめ。

◆公式サイト http://www.brutaltruth.com/brutal_truth/
◆公式MySpace http://www.myspace.com/BrutalFuckingTruth

もうすぐライブ

定例のスタジオ練習。1週間後に久しぶりのライブを控え、流れを確認しながら最終調整。新曲は入れられなかったんだけど、新しい曲を中心に演るので、最近観てないな――という方はぜひ。また、会場のホンキー・ハウスははじめてのところなので、あそこでベイビーバギーが演るとどうなるのか、そこも見どころかと。

日本と韓国とその間

韓国のドラマや映画を見ると、文化や考え方の違いに違和感を覚えることがよくある。欧米の作品よりも韓国でそうなのは、それなりには似ているからだろう。だからこそ違いに強く反応してしまう。

僕の彼女はサイボーグ 通常版 [DVD]

映画『僕の彼女はサイボーグ』(08年、日本)は、日本映画なのに監督・脚本が韓国人だからなおさらだ。どういう経緯でこういう映画が作られたのかは知らないが、ムリがありすぎるのでやめたほうがいい。監督・脚本は『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン、出演は綾瀬はるか、小出恵介ほか。舞台は日本、出演者も日本人なのに、できたものは完全に韓国映画。序盤からモノや食べものにかんする感覚の違いが気になってしょうがない。日本人はそんなことをしません——となぜスタッフは助言しなかったのだろう。ストーリーはSF恋愛ものでおもしろいのだが、それも前半だけ。じょじょにおかしくなり、突然、ぶっ壊れる。終盤には韓国人のナショナリズムも見え隠れして、がっかりしてしまった。だけど、それでも見て良かったと思えたのは、綾瀬はるかがとてもよく撮れていたからだ。映画としては最低だが、彼女のプロモーション・ビデオとして見れば大満足の出来。日本人監督だとここまであざとくできなかっただろう。そういう観点でのみ、おすすめ。

西田幾多郎はこう考えた

日本で「哲学者」と呼べる人はきわめて少ない。多くは海外の哲学者を紹介したり、批判したりする「哲学学者」で、独自の哲学体系を打ち立てた人は数えるほどもいないのが日本の実情だ。西田幾多郎は、そんな数少ない哲学者のひとり。主著『善の研究』(1911年)は日本人の手による最初の哲学者といわれ、多くの人に読まれてきた。だけどここで展開される「純粋経験」や、のちの「絶対矛盾的自己同一」などの術語は難解で、広く理解されているとはいいがたい。

西田幾多郎―生きることと哲学 (岩波新書)

藤田正勝『西田幾多郎―生きることと哲学』(07年、岩波新書)は、西田幾多郎の生涯から、西田哲学を理解するためのキーワード――純粋経験、芸術、場所などを解説しながら、その全体像を描き出していく。これまで入門書のようなものはいくつか読んだが、本書がもっともわかりやすかった。人間・西田幾多郎を知るためには最良のテキストだろう。おすすめ。

マイケル・ジャクソンは生き返る

マイケル・ジャクソンの突然の訃報が世界を駆けめぐった。「キング・オブ・ポップ」と呼ばれたスーパースターの早すぎる死。だけど本当に彼は死んだのだろうか。オフ・コース。死は疑いようがない。ならばこういう問いならどうだろう。マイケル・ジャクソンは生き返らないのだろうか――。これはたとえ話ではない。僕らの心の中で生き続けるとか、そういうアレではない。言葉のまま、蘇生の可能性を問うているのだ。不謹慎な問いであることは理解している。だけど、僕は本当にその可能性があるのではないかと思っている。マイケル・ジャクソンは生き返る。たとえば死の瞬間、彼の脳が冷凍され、いまこの時間も蘇生処置が施されているのではないか。あるいは、アンドロイドとの結合が行われているのではないか。現代の科学ではムリならば、未来の蘇生のために全身が冷凍保存されたのではないか。もし今後、人類が人間の蘇生――完全な死からの蘇生を行うとしたら、その第1号はマイケル・ジャクソンこそが相応しい。そしてそれは『スリラー』の再演=復活でもあるのだ。

世界はなぜ飢えているのだろう

恵まれない子に愛の手を――なんていうけれど、いったい「恵まれない子」は世界に何人くらいいるのだろう。そしてその子たちは何が恵まれていなくて、なぜ恵まれていないのだろう。で、「愛の手」ってなんだろう。

世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

ジャン ジグレール『世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実』(03年、合同出版)は、飢餓問題研究の第一人者だというジグレール教授が、息子カリムの疑問に答える形で進む、飢餓問題についての入門書。本書のデータによると、1999年の時点で深刻な飢餓状態にあるのは世界で3,000万人、慢性的な栄養不良となると8億2,800万人と、じつに世界人口の約1/6が飢えていることになる。1798年に書かれたマルサスの「人口論」では、世界人口は幾何級数的に25年ごとに倍増するが、食料の増産はそれほど見込めないとした。しかしある試算によると、食料が公平に分配されれば、地球は120億人を養えるという。つまり現在の危機は、食料の偏りにあるわけだ。ではなぜこのように激しく偏りがあるのか。本書は入門書だが、飢餓の構造的な問題にまで踏み込み、多くのことを明らかにする。僕らは「愛の手」を差し伸べるまえに、まずはこの現状を知らなくてはいけない。おすすめ。

総裁にしてくれるならと彼は言った

宮崎県の東国原知事が自民党から衆議院議員選挙に出てほしいとお願いされ、次期総裁候補にしてくれるならと条件をつけた件だけど、シニカルな返答をしただけだと思って映像を見たら超マジだったので驚いた。これはもう頭が悪いというレヴェルじゃなくて、おかしいというしかない。橋下府知事が「度胸あるなあ」とコメントしていたが、まともじゃないからそんなものは必要じゃないのだ。わざわざ宮崎くんだりまで出かけた古賀誠選対委員長の顔に泥を塗ったことは痛快だが、こういう人物が首長をやっているという現実は笑ってすまされない。宮崎県民やマスコミは、バカを助長させるとどうなるか、これを機によく考えるべきだろう。

プロディジー

プロディジーと聞くとすぐにボーカルの髪型――緑色の逆モヒカンが頭に浮かんできて、それだけで体が拒絶反応を起こしてしまう。危険を知らせるアラートが鳴り響くのだ。

インヴェイダーズ・マスト・ダイ(DVD付)

プロディジーの5年ぶりのニュー・アルバム『インヴェイダーズ・マスト・ダイ』(09年)は、見た目以上にデンジャラスな作品。攻撃的なリズム・トラックに、変態的なウワモノが乗っかって、疾風怒濤のごとく押し寄せてくる。回避不可。攻撃力でいえばエレクトロニカにかぎらず、全ジャンルで頂点といってもいいのではないか。おすすめ。

◆公式サイト http://www.theprodigy.com/

おしりが痛い

久々の日記だ。なんとなくまた入力画面が変わった気がする。1週間一昔。いや、もっと書いてないけど。

先週末何年ぶりかで結構しんどい病気になった。39度の熱が2日間下がらず、これはついに石川県初の新型インフルエンザ感染か!と結構まじめに思った。難しいのは病院だ。熱が出たら病院にこないでくれ、というあれはまだ有効なのか、今でも発熱外来にいかなくちゃいけないのか、まずは保健所に電話なのか、今回はたまたま週末だったからよかったようなものの、あれ平日ですぐに病院に行ける状況だったら本当に悩むわ。結局土日の2日間の熱は月曜には落ち着き、そこで病院へ。血液検査等をして、結果は「かなり重篤な・・・風邪です。」って風邪かい!ちょっとあせりました。結局1週間くらいお薬も飲み続け、今週からようやく完全復帰・・・

かと思いきや!今日、激しく転びました。ステンって。前向きじゃなくて尻餅つく感じ。あまりの痛さにしばらく起き上がることができず、雨の中びしょぬれになりながら固まってしまいました。ああ、こんなに激しくお尻を打ったのは、そう、ボードに行ってこけて以来だから、かれこれもう7、8年ぶりでしょうか。その間体は衰え、新陳代謝は悪くなり、傷がいえるスピードは非常に遅い。ということで明日から青いお尻になっては大変!と、急いでお尻に湿布薬を貼り付けました。人生初お尻湿布です。でも今になって腰やら背中やらお腹やらそこかしこが痛くなってきました。ほんと、歳やわ。もちろんお尻も痛い。湿布なんて貼ったってだめなんだって。ああ、明日から青いお尻になります。そして多分紫から黄色いお尻に変化していくでしょう。経過を写真で日記にアップ・・・したいのはやまやまなんですが、美尻じゃないので、渋々断念します。みなさんも雨の日のぬかるみには要注意です。