マニフェストの罠

衆院選挙に向けて各党のマニフェストが出揃ったわけだけど、マスコミがピックアップした内容だけを見ると、政策公約というか、特典かプレゼントを競い合っているように思える。うちの党はナニナニを無料にしますよ、うちはホニャララ万円の手当を出しますよ、うちは家計の所得をウン倍にしますよ――。いっそのこと、うちは1人あたり現金で100万円を差し上げます!とか言っちゃえばどうかと思う。で、ここらへんがマニフェストの問題点なのではないだろうか。各党の政策を見えるしたはいいけれど、大衆ウケする目玉が前面にでることで、かえって肝心の政策が見えなくなってしまう。たとえば党の対立軸を考えたときに、経済成長か福祉社会か、大きな政府か小さな政府か、対米依存か国際協調か――などが出てくるならいいのだけど、いまは高速道路が土日ETCのみ1000円か完全無料か――みたいなことになっている。バカなテレビ局は「どっちがいいですか?」「タダはいいけど混むのはなあ」という街角インタビューを流す始末。これではまともな「政権選択」などできるはずがない。有権者はとりあえずテレビを消して、各党が出したマニフェストの全文を読むところからはじめよう。

禁酒通知

姪っ子が帰っていった。今日からはちゃんとたまった仕事を片付けないと。いつもお盆とかお正月とかにがんばって片付けようと思うのだが、片付けられたためしがない。やっぱりお休みは休みたいのだ。まあ連休以外は休めたためしがないのだが・・・。

いったいいつ梅雨があけるのか、曇り空ににわか雨はもうたくさん。私の大事なトマトが実がはぜて大変なことになっている。はぜた実を虫達がよってたかって食べている。キィ~ッ!せっかく楽しみにしてたのに!知ってました?だんごむしってトマト食べるんですよ。腹立たしい。

毎日の晩酌がたたって胴回りがひどいことになっている。そこへ送られてきた予防医学協会からの健康診断の受診票。こんなお腹で受けられるはずがないじゃないか。その辺を察してくれないと困る。夏場はビールっ腹だからだめなんだよ。夏に行われるメタボ検診を秋に先送りにすれば日本のメタボ人口は減るに違いない。それにしても毎日の晩酌はもうやめないといけない・・・。

読書感想文

明日姪っ子が帰ってしまうらしい。明日帰るまでになんとか書きかけの読書感想文を書き終わらせないと!

読書感想文を書くことの大切さを痛感して、本を読むごとに読書感想文を書いていたことがある。何年か前のことだ。本は読むけど、流してしまうというか、その時確かに何か感じていたことが後になると何も残らない、深く考えずに読み進める、そんな風で、こりゃいかんと。小難しい本やらマンガやら数冊分書いたところで飽きてやめてしまったけど、もう少し続けられたら良かったと思う。今は本を読む時間も元気もなかなかないけれど、その時の感想文を読むと若い自分がよみがえって、ホホー、と思う部分が沢山ある。もう一度本を読んでみようかという気になる。自分なりのブックレビューみたいな役目もする。若い自分の感情をなぞっているようで、その内容に恥ずかしくなったり、自分の中に新しい自分を見つけたり、今なら違うだろうなぁと思ったりする。もしかするとその本よりも自分自身が興味深いのかもしれない。また書いてみようか。

ミレニアムというミステリ

密室と化した孤島、人間消失、暗号、見立て殺人、いわくありげな一族――キーワードだけを見ると、ヴァン・ダインやエラリー・クイーンなどの本格ミステリを思い浮かべるだろう。日本のいわゆる「新本格」ファンなら、綾辻行人や有栖川有栖、二階堂黎人を想起するかもしれない。過去に書かれたものであろうが、現代に書かれたものであろうが、大時代がかった道具立てであることには違いない。

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上 ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下

スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』(08年、早川書房)は、スウェーデンを舞台にしたアクチュアルなテーマを扱った現代ミステリだが、キーワードだけを見ると古典的な本格ミステリのようだ。経済ジャーナリズムの月刊誌『ミレニアム』の共同経営者にして記者の主人公が、ある大企業の前会長から36年前に起きた事件の再捜査を依頼されるが――。本作は3部作で、これが1作目。全世界で800万部を突破したベストセラーだそうだ。しかし残念なことに、作者のスティーグ・ラーソンは1作目が世に出る前に50歳という若さでこの世を去っている。この第1部は本格ミステリ風だが、第2部は警察小説、ノワール風で、第3部はスパイ・スリラー、法廷小説風だそうだ。本の帯には「今世紀最大のミステリ」と銘打たれているが、これだけミステリの要素が詰め込まれ、かつ優れた現代小説に仕上げられた小説は、たしかに他にないだろう。一気読み間違いなし。おすすめ。

静かな日々

毎日仕事をして、お昼になると昼ごはんを作り、ちょっと洗濯をしてまた仕事をして、夜になると夜ご飯を作り、食べてちょっとテレビを見て、片づけをしてまた仕事をして、夜中にいっぱいやってから寝る。そんな毎日を過ごしている。平々凡々。特にたいした起伏もなく、1日のうちに会うのは家族を抜かすと5人くらい。そこにはいつもやってくる佐川急便のお兄ちゃんも含まれている。これでいいのか?と思う日と、これでいいのだ!と思う日がある。お財布の中に100円も入っていなくても気にならない。静かな毎日だ。近頃はこれに子供の相手と畑の収穫がプラスされた。にぎやかながらますます静かな日々だ。みんなこんな風に歳をとっていくのかしら。矢沢栄吉は違うだろうな。そうそう、矢沢栄吉の映画ができるらしいね。ちょっと見てみたい気がします。自分のこと天才だと思わねーとこんな仕事やってけねーんだよ、みたいなことを若き日のえーちゃんが言っていたのを予告編で見た。なるほど。30歳前半でこんなに静かな毎日を送っている私は、あの歳でまだ激動の毎日を送っていることに尊敬の気持ちを感じずにはいられません。高田さんもえーちゃんみたいな毎日を送るんだろうなぁ。ブログに濃い毎日を送りたいみたいなことを書いてあったし。濃い皆さんを尊敬せずにはいられません。ほんとにうらやましい。

私のメイ

先週から姪っ子がきている。一人で。小学3年生。少しずつなまいきになっていくであろう最初のころ。でもまだちゃんと言うことも聞くぎりぎりの年頃。食べ物や洋服に興味はなく、とにかくテレビやゲームやプールや、遊ぶことが大好き。一緒にお風呂は入りたがるしトランプはしたがるしゲームもしたがるので面倒だが、おばさんはせっせと好きなDVDを借りたり、好きなご飯を作ったり、一緒に映画に行ったり洋服を買いにいったりしている。自分が3年生の時のことを思い起こすと、おばさんに遊んでもらった記憶なんて微塵も残っていないので、これも全て忘れ去られるかと思うと少し切なくなるが、まあそれもよしだ。楽しい思いを沢山して大きくなれば楽しい人になれる気がする。少しずつ大きくなろうとしている彼女と今日はボケとツッコミについて少し話し合った。私が教えても大丈夫なのか・・・?

おくりびと

数年前、能登に住んでいた祖母が亡くなったときのドタバタは、忘れられない思い出だ。最近の葬儀は葬儀屋にすべて任せてしまうものだが、田舎では村の人たちが集まって行うところもある。さすがに火葬は火葬場で行うが、少し前までは火葬も裏山でやっていたという。とはいえ、慣習としては残っていても、それを伝える人たちが逝ってしまい、どうやっていいのかわからないという事態が起こる。祖母の葬儀はまさにそんな感じだった。

祖母の身支度をし、棺桶に入れ、通夜を行う公民館まで運び――と書くのは簡単だけど、実際に行うのは容易ではない。誰が、どんな格好で、いつ、どのように行えばいいのか。言う人によって違うし、どの情報を信じていいのかわからない。一般的にはこうだけど、ここでは昔から――なんて言われたらお手上げだ。で、静謐に執り行われるはずの葬儀が、さえないコメディ映画のようになってしまったというわけ。

おくりびと [DVD]

映画『おくりびと』(08年、日本)を観て、やっぱり最期の旅立ちはこうだよな――と、あのドタバタを思い出した。まあ、あれはあれで祖母も笑って見ていただろうけど、どうせならこのように送ってあげたかった。監督は滝田洋二郎、出演は本木雅弘、広末涼子ほか。アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したということで、劇場で観た人も多いのだろう。納棺師という職業をフォーカスした作品だが、日本人の死生観を表現しつつ、じめじめとした暗い感じではなくエンターテイメントとして仕上がっているのは感心した。ただ、安っぽい脚本や演出が目に付いた。ここまでドラマっぽくしなくてもよかったと思う。とはいえ、ほかの日本映画と比べれば志も高く、見る価値はじゅうぶんにあるだろう。おすすめ。
◆公式サイト http://www.okuribito.jp/

国民的ということ

英語じゃないロックを聴きたいと思ってドイツやフランスのバンドのCDを買うんだけど、聴いてみたら英語だった――ということがよくある。よく考えるとアルバム・タイトルや曲名が英語で書かれている時点で気づくべきなんだけど、日本の場合はバンド名も曲名も、場合によってはメンバーの名前までも英語なのに歌詞は日本語ということもあるから、その感覚でついついミステイクしちゃうのだ。

ヘブンリー

ハーフ・フット・アウトサイドのアルバム『ヘブンリー』(08年)はスペインの国民的バンドによる6枚目だが、タイトルからわかるように英語の作品。この「国民的」というのはアマゾンのレビューに書いてあったのをそのまま使っているだけだから実際にどれだけ「国民的」なのかは知らないが、スペインでは「国民的」バンドが公用語じゃない英語で歌うというのは普通のことなんだろうか。日本の「国民的」バンドはみんな日本語で歌っているけどね(英語はまじるとしても)。さて、アルバムは普通のギター・ポップで、これといった特徴は見つけられなかった。一言でいえば、「国民的」な感じ。

◆MySpace http://www.myspace.com/halffootoutside

笑わない喜劇王の笑えないアクション

バスター・キートンはチャーリー・チャップリンと同じく無声映画時代の喜劇俳優――という知識しかなかったのだけど、はじめて映画作品を観て、喜劇俳優というかアクション俳優だということを知った。ジャッキー・チェンも影響を受けたというが、スタントマンを使わない決死のアクションには驚かされる。

キートンの大列車追跡 [DVD] FRT-193

映画『キートンの大列車追跡』(27年、アメリカ)は、機関車を使ったコメディ・アクション。南北戦争のさなか、機関車と恋人を北軍のスパイに奪われた主人公は、ひとり、奪回すべく追跡を開始するが――。YouTube で確認したところでは、体を張ったアクションでは他の作品に比べて控えめだが、機関車を自由自在に操るアクションは驚きの連続。いまならCGでなんとでもなるが、これを実際に撮影したなんてにわかに信じがたい。すごいことをやったもんだ。で、それがちゃんと笑いになっているのがまたすごい。さすが名作。おすすめ。


The Great Buster Keaton / YouTube

できるまで叩こうホトトギス

定例のスタジオ練習――の予定だったのだけど、欠席者が多かったのでバンドでの練習はお休みにして、ドラムの個人練習をしてきた。ドラムをはじめたのが社会人になってからだから、ずっとドラム初心者のつもりでいたけど、いつのまにか10年ほどが経ち、いくらなんでも初心者を自称することができなくなった。だけどこの10年でとくに上達したわけではなく、無駄に時間が流れていった感じがする。だけどこの年齢になって、いまから急激に上達するとは考えられない。練習なんてしても――そう思っちゃうんだけど、いやいや、やればちょっとはうまくなるもんで、今日も2時間みっちりと練習したら、いままでできなかったフレーズが叩けるようになって驚いた。諦めちゃいかんね。時間を見つけて練習するようにしよう。