カフェで広がる世界

新曲はぽつぽつできているけど歌詞が追いついていないので、今日こそ書くぞ!とスタバへ。最近はカフェで作詞することが多い。家でこもって書くより、はるかに書きやすいのだ。理由はたぶんこういうことだと思う。スタバとかだとうるさいし、集中はできないんだけど、それがかえっていいのではないか。ひとりで書こうとすると、ひとりの世界の中から言葉をひねくりださなければいけない。だけどまわりに人がたくさんいると、いろんな顔を見て、いろんな言葉を耳にすることで、世界が広がる。だから書きやすいのではないかと思うのだ。読書や勉強、企画書を書いたりするのには向かないかもしれないが、作詞はカフェで。今日で1曲は書けたから、もう1曲書けば作曲に追いつく。次の練習までには書いちゃいたい。

テロリストにカタコトは似合わない ― 映画『東京湾炎上』

一般的に「B級映画」とは「短期間撮影の低予算で製作された映画」のことだが(B級映画/ウィキペディア)、A級として作られたはずなのになぜかB級映画っぽくなってしまうこともある。たとえば出演者がいかがわしかったり、ストーリーが馬鹿げていたり、B級にありがちな展開だったり、そういうB級っぽいA級映画ほど、傑作とはけっしていえないが、愛すべき名作になることが多い。

東京湾炎上 [DVD]

映画『東京湾炎上』(75年、日本)は、間違いなくA級として作られたものだが、どう見てもB級としか思えない愛すべき名作である。監督は石田勝心、出演は丹波哲郎、藤岡弘など。原油を積んだタンカー「アラビアンライト」が帰国直前にシージャックされ、東京湾内で停泊させられる。犯人は資源ナショナリズム排除を目論む国際テロリスト集団。彼らは鹿児島県にある石油備蓄基地を爆破し、その様子を全世界にテレビ中継せよと要求する。従わなければタンカーは爆破され、流出した石油により首都圏は全滅してしまう。政府は、特撮映像をテレビ放映することでテロリストを欺こうとするが――。スケールの大きなストーリーで、おもしろいことはおもしろいのだが、どうしてもB級に見えてしまう。国際テロリスト集団が話すカタコトの日本語が、緊張感をゆるめてしまうのだ。作中では日本語を勉強して犯行にのぞむプロ集団として描かれているのだが、どう見てもただのインチキ外国人。せいぜいドラッグの売人程度にしか見えない。この人たちのせいで、共演している丹波さんや藤岡さんまで安っぽく見えてしまうのは気の毒だ。ストーリーはいいのだから、リメイクしてはどうだろう。そのときは、犯人には母国語で話してもらいたい。

装飾としてのティンバレスとカウベル

LPから発売されているシステム・オブ・ア・ダウンのドラマー、ジョン・ドルマヤンのシグネチャーモデル、ティンバレスとカウベルのセット(LP john dolmayan mini timbales w/ cowbell & mount pack)を購入。こういうのって署名は入っいるけど実際本人は使ってないーーということがよくあるんだけど、YouTubeでライブ映像を見たところちゃんとセットに組み込まれているのが確認できた。ただし叩いているところまでは確認できず。さて、問題は買った僕が使うかどうかなんだけど、曲中で叩くかどうかはわからないが、とりあえずデコレーションとして並べようとは思っている。ロックドラムは見た目だ!というのが持論だから。

笑いあり涙あり

笑いあり涙あり――は使い古された枕詞だけど、ここまで泣けて、笑える映画はないのではないか。「笑いあり涙ありな映画ランキング」があれば、間違いなく1位だろう。

街の灯 コレクターズ・エディション [DVD]

映画『街の灯』(31年、アメリカ)はチャーリー・チャップリンによるサイレントコメディ。浮浪者の主人公(チャップリン)が盲目の花売り娘に恋をするが、娘は男のことを金持ちの紳士だと思い込み――。笑いのクライマックスはボクシングシーン。映画のシーンで笑い死にしそうになったのははじめてだ。そして涙はラストシーン。男が無実の罪で刑務所に入っている間に娘の目は見えるようになっていて、そしてふたりは再会するのだが――。言葉なしでここまで笑いと涙を誘うのだから恐れ入る。不朽の名作。おすすめ。

生まれてこなければよかった

オレ/アタシなんて生まれてこなければよかったんだ!――青春ドラマにはよくあるセリフだけど、そんなことないよ!――といくら言葉を重ねても、なかなか説得できるものじゃない。この絶望は言葉を超えちゃってるからだ。

素晴らしき哉、人生! [DVD] FRT-075

映画『素晴らしき哉、人生!』(46年、アメリカ)は、生まれてこなければよかったと絶望する男のもとに天使がやってきて、そんなことないよ――と説得する話。監督はフランク・キャプラ、出演はジェームズ・ステュアートほか。さて、男は天使の説得によって考えを改め、物語はハッピーエンドとなるわけだけど、ちょっと待てよ――と思う。この天使がとった方法は、はたして誰にでも有効なのだろうか。この主人公は、実際、生まれてきてよかった。だけど、誰しもこの主人公のような人生を送っているわけではない。場合によっては、より深く絶望してしまうことだってあるのではないか。映画としてはとてもよくできていると思うけど、ラストはこんな感じでモヤモヤしてしまった。

トラック野郎のカリカチュア

派手な装飾が施してあるトラックを「デコトラ」(デコレーション・トラック)というけれど、そういうのに乗っている人たちはどういうメンテリティなんだろうと不思議だったのだが、この映画を見て理解できた。

トラック野郎 御意見無用 [DVD]

映画『トラック野郎 御意見無用』(75年、日本)は、デコトラを乗り回すトラック野郎の物語。監督は鈴木則文、出演は菅原文太、愛川欽也ほか。『トラック野郎』は全10作のシリーズで、本作は第1作。主人公、一番星の(星)桃次郎(菅原文太)と、相棒、やもめのジョナサン・松下金造(愛川欽也)のドタバタ珍道中を描いたもので、毎回違うマドンナが登場し、毎回主人公は惚れるが振られてしまう。これは『男はつらいよ』シリーズに似ているが、それもそのはず、ライバル映画として真似たものらしい(トラック野郎/ウィキペディア)。ただし描き方は真逆といってもいい。トルコ風呂でのセックス、脱糞やゲロなど、とにかく低俗なシーンが満載。だけど描き方は違っても、描いているものは同じといってもいいだろう。それは不器用だがストレートで心優しい男の姿だ。日本が高度成長で変わっていくなかで、なかなか自分を変えられず、周囲と摩擦を起こしてしまう男たち。寅さんは旅に出ることで摩擦を回避しようとし、トラック野郎は派手に飾ることで摩擦に抵抗しようとするのだろう。この映画のヒットをきっかけに、デコトラが巷にあふれるようになったそうだ。トラック野郎たちの原風景といってもいいのかもしれない。おすすめ。

ダブルショートツーパーセントエクストラホットバニララテ

スターバックスが日本に上陸したのは1996年8月2日、銀座に北米地区以外でははじめてとなる1号店がオープンしたが(スターバックス/ウィキペディア)、当時、テレビや雑誌なんかでは注文方法が独特でややこしいと紹介されていたと記憶している。たとえば「スターバックスラテのショートサイズ」ではなく、「ショートラテ」といわなければいけないと。僕はこれに恐れおののき、8年間ほど足を踏み入れることすらできなかった。だけど最近、スターバックスの注文方法がうんぬんという話題はまったく聞かない。それどころか、どうやら普通に注文するのがスタンダードになったようなのだ。腹が立つのは、たとえばドライブスルーで「ショートバニララテ」と言っても、「ショートサイズのスターバックスラテにバニラシロップ追加ですね」と言い直されること。お好み焼き屋でわざわざ「トン玉」って言ったのに「ブタ玉ですね」と言い直されるくらい腹が立つ。こっちは言葉数を節約するために省略しているわけだから、確認のためなのか親切心なのかわからないが、いちいち言い直してくれるなと。今度嫌がらせで「ダブルショートツーパーセントエクストラホットバニララテ」とか注文して困らせてやる。

ファンヒーターを買いました。

今日量販店でセラミックファンヒーターを購入した。今年はやっぱりすごく景気が悪いので極度の寒がりで暖房がないと生活できない私もエアコンを我慢してファンヒーターで過ごそうというのだ。ファンヒーターをここ1週間くらい物色していたんだけど、昨日見たところより今日見たところの方が1000円も安かった・・・。そもそもが6,000円ほどしかしないものなのに1,000円も差があるってどういうことだろう。これじゃ町の電気屋さんなんかとてもじゃないけど太刀打ちできないんだろうなぁ、とまたちょっとさみしい気持ちになりながら結局大手量販店で購入。6000円とはいえ買うかどうか随分迷ってしまった。なんか5000円を越す買い物には勇気がいる。タイマーがついてると6000円、ついてないと3000円。タイマーつきの延長コードを物色したが3000円。なんだ、結局一緒か、ということでタイマーつきファンヒーターを購入。本当に不思議な体質なんだけど、朝、暖かくないと全く目が覚めない。目覚ましをいくつかけても同じ、止めた記憶すらない。で、結局エアコンのタイマーをかけて、朝、めちゃめちゃ暖かくして暑くて起きる、ってのを毎年繰り返している。やっぱりもったいないから何度かエアコンなしで起きることを試みてみたんだけど、結局会社勤めをしていた時も何度それで失敗したことか。今日朝久々に寝坊をしてしまった。そして目覚ましを止めた記憶がない・・・。まずい!もう始まってしまった!ということで急いで購入したしだい。エコで省エネで節約の一冬を過ごしたいと思う。

アメリカという国の理想と現実

日本とはなんぞや?なんてことはあまり問われない。日本=日本列島だからだ。場所が根拠になっている。日本とは(地図を指さし)ここである――終了。だけど、アメリカの場合はこうはいかない。アメリカとはなんぞや?――もちろん、地図上で場所を指すことはできる。ただアメリカはずっとそこにあるわけではないし、場所を根拠にするわけにはいかないのだ。新大陸、移民の国、人種のるつぼ――。人工的に作られた国だから、つねに「アメリカとはなんぞや?」と強迫的に問われることになる。

マジェスティック [DVD]

映画『マジェスティック』(01年、アメリカ)は、1950年代、アメリカのハリウッドで行われた共産主義者を排斥するための内部告発――いわゆる「赤狩り」を描いた作品。監督はフランク・ダラボン(『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』)、出演はジム・キャリー、マーティン・ランドー、ローリー・ホールデンほか。主人公は映画の脚本家、共産主義者の疑いをかけられた直後に車の事故で川に流され、とある町に流れ着いた。町の人たちは彼――ピーターを見て「ルークが帰ってきた!」と歓喜する。ルークは戦争で死んだことになっていた。ピーターとルークは瓜二つらしい。そしてピーターは記憶を失っていた。彼はルークとして歓迎を受けるが――。ストーリーの上っ面はシチュエーション・ラブストーリーだが、底辺には戦争とアメリカの精神が流れている。なぜ若者たちは戦争で命を落とさなければいけなかったのか、そこでアメリカが失ったもの、得たものはなんだったのか――。いかにもアメリカンな映画だから日本人にはピンとこないかもしれない。日本とアメリカとは根拠が違うからだ。純粋にヒューマンドラマとして見るといまいちの出来だが、アメリカとはなんぞや?を考えるためにはよい作品だろう。

フランク・ミラーは漫画家

アーティスティックな分野ではアレもコレもと違うことにチャレンジする人が多い。なかにはアレもコレもすばらしい作品を生み出す天才もいるわけだが、ほとんどは、××だけやっておけばいいのに――と残念な結果になり、場合によってはもともとの××にまでミソがついちゃう危険性もある。歌手が絵を描いてみたり、お笑い芸人が映画監督をしてみたり、俳優が小説を書いてみたり。失敗するケースというのは、本人以外はみんなやめておけば?と思っていながら言えなかった――そういう大人の事情があるのだろう。

ザ・スピリット [DVD]

映画『ザ・スピリット』(08年、アメリカ)は、漫画家のフランク・ミラーが映画を撮って失敗したケース。フランク・ミラーは『デアデビル』シリーズ、『バットマン:ダークナイト・リターンズ』などの代表作があり、ウィキペディアによればアラン・ムーアと並び現代最高のライターとの呼び声も高い。ミラーが映画に手を出したのはこれがはじめてではない。『ロボコップ2』『ロボコップ3』では脚本を手がけ、『シン・シティ』ではロバート・ロドリゲスと共同監督をつとめている。『シン・シティ』はまぎれもない傑作だから、たんに本作が失敗作なだけと考えられなくもないが、本作がフランク・ミラーにとって初の単独監督作ということ、あまりにヒドい出来だということを考えれば、これはやはり、コミックとせいぜい映像監督だけやっておけばいいのに――といわざるをえないだろう。出演はガブリエル・マクト、サミュエル・L・ジャクソン、エヴァ・メンデス、スカーレット・ヨハンソンほか。原作はフランク・ミラーが影響を受けたというウィル・アイズナーの同名コミック。映画としてはまったくおもしろくないが、映像はとにかくすばらしい。DVDの特典として収録されているメイキングは必見。だけどそれより見所は、エヴァ・メンデスとスカーレット・ヨハンソンのお色気の競演だろう。たとえ失敗作でも見る価値はじゅうぶんにある。

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