もしもベイビーバギーが愛を歌ったら

定例のスタジオ練習。今日はできたてホヤホヤの新曲2曲「I Don’t Need Your Love」「Fire For Desire」を練習した。前回はボーカルパートの確認で2時間を使ってしまったので、みんなで音を出して合わせるのは今回がはじめて。「I Don’t Need Your Love」はミドルテンポの軽めの曲で、演奏の難易度は低い。だけどどうも僕らはこういう曲が苦手のようで、いまいちしっくりこなかった。ボーカルも歌いにくそう。それっぽく演奏するには時間がかかるかもしれない。一方「Fire For Desire」はハイテンポのロックな曲で、これはいかにもベイビーバギーな感じだから最初からそれっぽくできた。ここ数か月で作った4曲の中ではこの曲がいちばんの自信作かな。さて、未発表のこの4曲はすでに歌詞をアップしてあるのだが、読んでもらえばわかるように、なんとすべてラブソング! ミネさんがライブのMCでよくネタにするけど、僕が作詞をした曲はほとんどが戦争をテーマにしている。それなのに今回の新曲はすべてがラブソング。愛――なんてキーボードで打つだけで寒気がするんだけど、ムリして書いてみたわけだ。たぶんもう書かない。この貴重な4曲は次のライブ――来年の1月30日、ミニケルズカフェで。

日本という異国-映画『ロスト・イン・トランスレーション』

アメリカやヨーロッパの映画で日本がでてくると、日本てまだこんなふうに見られているのか――と若干ショックを受けるが、それはたいてい時代錯誤だったり誤解されていたり中国とごっちゃだったり――つまり描かれ方が実際とは異なっているからだが、正しく描かれればショックを受けないかというと、そういうわけでもなかったりする。むしろ、正しく描かれているからこそ、ショックを受けるということもあるわけだ。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

映画『ロスト・イン・トランスレーション』(03年、アメリカ)は東京を舞台にしたアメリカの作品だが、日本の描写についてはまったく正しい。それにもかかわらず、日本という場所が「異国」という舞台装置として機能しているということは、描かれ方が正しかろうが間違っていようが、欧米人からすると日本は異国なのだろう。そんな異国の中で、アメリカ人の男女が出会い、心を通わせていく。監督はソフィア・コッポラ、出演はビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソンなど。たいしたストーリーはない。旅先が男女が恋に落ちる――それだけだ。アカデミー脚本賞はじめ多くの映画賞を受賞した作品だが、それほどの評価に値する作品だとはとても思えない。ただし主演のビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンの演技はすばらしい。このふたりの演技と、アメリカ人の視点で見た日本は必見。

◆公式サイト http://www.lost-in-translation.com/

ユーモア

最近ツイッターを始めたら、なんだか日記を書いたような気持ちになっちゃって、本物の日記がご無沙汰だ。まあ前からご無沙汰だけどさ。

久々の日記でどうかとは思うが、今日はいいことがひとつも無い一日だった。目の回る忙しさで1日の休憩が5分で、友達の訃報を聞いてお通夜に行って、印刷屋の持ってきた2万枚の札に不良品が混じっていたが気づかずに3千ほど使い(お客様も気づかないことを祈っている)、夜中まで検品して1万2千枚を返品することにして、明日の昼会う友達の年賀状をきっとボツになるって気がしながらコツコツ作り、部屋は汚いし、腹は出てるし(いつもか)。そういえばツイッターでSNOOPYbotをフォローしているんだけど、「気が滅入るだって?きみの生活にはユーモアが足りないのかも… スヌーピー」というつぶやきがあって、そうなんだって!と激しく同意してしまった。いや、わかってはいたんだよ。私に足りないのはユーモアだと。しかしあこがれはするもののユーモアは難しい。ハリウッド映画のように、死にそうになっているのにあんなさわやかに軽口を叩くのは難しい。でもあれってイメージだよね。結構私本気であんなアメリカ人沢山いるって思ってたけど、それって黒人は身体能力が高くてラップが上手とか、韓国人は辛いものが大好きとか、おかまちゃんは面白いとかっていうのと一緒な感じだよね。そしてユーモアは賢くないといえない気がする。こう、気が利いたことがねえ。言えないんだよねえ。お笑いビデオを見て面白い人間になろう大作戦は以前決行したものの失敗に終わったから、かくなる上はユーモア満載のネイティブアメリカンをフォローするしかないか。

Twitterはじめました

定例のスタジオ練習後、ファミレスで Twitter の説明会。バンドの広報活動としてメンバー全員に Twitter を利用してもらおうと思い、その場でみんなのアカウントを取得しながら、 Twitter とは?について説明した。で、これを説明することがいかに難しいかを痛感する羽目になる。ミニブログとかマイクロブログとかいわれるもので、140文字以内で「いまどうしてる?」をつぶやき――と説明するのだけど、まったくおもしろさが伝わる気がしないのだ。オバマ大統領とか坂本龍一とかもやってて――、リアルタイムで情報が入ってきて――、日本の政治家もはじめてて――なんて説明されても、おもしろいと思うわけがない。とにかく、おもしろくないと思うけどしばらくやってみて――と言うしかないのだろう。

さて、みんなやってくれるだろうか。

新曲にようやく歌詞がついた

先週に引き続きスタバで作詞。先週書いたものを修正し、未着手だった曲のを書いて、これでようやくすべての新曲に歌詞がついた。ライブで未発表なのは4曲。

  • Howl For You
  • Love Ballade
  • I Don’t Need Your Love
  • Fire For Desire

上の2つはすでに練習をはじめていて、下の2つはこれから。メインボーカルはミネさんとひとみさんとで2曲ずつ。ライブは年内は予定がないので、発表は来年の1月かな。それまでにちゃんと練習しなくちゃ。

ダメ男は街のあかりを見るか - 映画『街のあかり』

《ダメな男》というのはいつまでたってもダメだと相場が決まっている。ある日ダメな男が決起して!――というのはストーリーとしておもしろいが、それはあくまで人生の一部分を切り取ったからそう見えるだけで、その後を見てみたらやっぱりダメだったというケースは少なくないだろう。そもそもダメな男というのはダメだからダメなのであって、「ダメな男というのはダメな男である」というトートロジーから成り立っているような気がする。だからダメな男はダメな男なのだ。

街のあかり [DVD]

映画『街のあかり』(07年、フィンランド)はダメな男のストーリー。監督はアキ・カウリスマキ、出演はヤンネ・フーティアイネンなど。あらすじはいたってシンプルで、警備会社に勤めるダメ男が女に騙される――それだけ。こういうダメな男を描かせたらアキ・カウリスマキの右に出る監督はいないだろう。はじまって数分でこの男がとにかくダメな男だということがわかる。そして、たぶんずっとダメなんだろうな、ということもわかってしまう。で、やっぱりダメなのだ。ラストではいちおう「街のあかり」が見えるが、これをハッピーエンドと解釈するのは間違いだろう。なぜならダメな男はダメな男だからだ。

いまから25年前 - ボン・ジョヴィ『ザ・サークル』

いまから25年前の1984年、日経平均株価がはじめて10,000円の大台を突破し、アップルコンピュータがマッキントッシュを発表、グリコ・森永事件が起こり、ロサンゼルスオリンピックが開催、オーストラリアからコアラが日本に初上陸し、「私は、コレで会社を辞めました」のコピーで禁煙パイポが流行った年に、ロックバンド――ボン・ジョヴィが『夜明けのランナウェイ』でデビューした。僕はまだ9歳。ずっとずっと昔のことだ。

ザ・サークル~デラックス・エディション(DVD付)

結成25周年を迎えたボン・ジョヴィは、いまも精力的に活動を続けている。ニューアルバム『ザ・サークル』はオリジナルアルバムとしては11枚目。全盛期に比べると、世界中でバカ売れ!とはいえないが、それでもビルボードチャート1位、全英アルバムチャート2位、オリコンチャート1位を記録している。まさに歴史に残るモンスターバンドといってもいいだろう。正直いって凡庸で退屈なアルバムだが、曲はそれぞれ悪くないし、25年という歴史を思うだけでも、聴いていて物思いにふけってしまう。