マニフェストの罠

衆院選挙に向けて各党のマニフェストが出揃ったわけだけど、マスコミがピックアップした内容だけを見ると、政策公約というか、特典かプレゼントを競い合っているように思える。うちの党はナニナニを無料にしますよ、うちはホニャララ万円の手当を出しますよ、うちは家計の所得をウン倍にしますよ――。いっそのこと、うちは1人あたり現金で100万円を差し上げます!とか言っちゃえばどうかと思う。で、ここらへんがマニフェストの問題点なのではないだろうか。各党の政策を見えるしたはいいけれど、大衆ウケする目玉が前面にでることで、かえって肝心の政策が見えなくなってしまう。たとえば党の対立軸を考えたときに、経済成長か福祉社会か、大きな政府か小さな政府か、対米依存か国際協調か――などが出てくるならいいのだけど、いまは高速道路が土日ETCのみ1000円か完全無料か――みたいなことになっている。バカなテレビ局は「どっちがいいですか?」「タダはいいけど混むのはなあ」という街角インタビューを流す始末。これではまともな「政権選択」などできるはずがない。有権者はとりあえずテレビを消して、各党が出したマニフェストの全文を読むところからはじめよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です