気がついたらゲームに参加させられていた

麻生首相の所信表明演説を聞いて、ドン引きしてしまった。僕らはべつに自民党だろうが民主党だろうがどうでもいい。政局なんてどうでもいいのだ。麻生氏の言い方では、自民党は日本のため、国民のために法案を作っているけど、民主党が反対するせいで、良くなるものも良くならない。自民党は善、民主党は悪。だけど本当にそうだろうか。それならどうして民主党は議席を確保できるのだろうか。民主党に投票した人はみんな悪人だというのだろうか。それともみんな騙されたのだろうか。そもそも、自民党だろうが民主党だろうが、国民の代表のはずだ。ならば、民主党を敵視するということは、投票した国民をも敵視するということになるだろう。だけど僕らは、赤勝て白勝てのゲームに参加するために投票しているわけじゃない。それなら棄権する。

21世紀のロック (寺子屋ブックス)

陣野俊史[編]『21世紀のロック』(99年)を読了。この本の発行年は1999年、つまりこれは20世紀に書かれた21世紀についての本なわけだが、こういう趣向はそれだけで興奮しちゃう。ロックの歴史はまだ50年ちょっと。プレスリーがいまのロックを聴いたらなんて言うだろう。スリップノットを見たらどう思うだろう。次の50年は? ボーカルがいて、ギターがいて、というバンド形態はいまのままだろうか。新しい楽器は出てくるだろうか。どんなジャンルが生まれ、どんなバンドがデビューするだろう。未来のユーザーは20世紀のロックをどのように聴くのだろう――。妄想はいくらでも広がりそうだが、本書にはそのような楽しい話はいっさい出てこない。やれロックは死んだだの、60年代に死んでいただの、はじめから死んでいただの、そういう暗い話ばっかり。どうして評論家や学者はこうシニカルな物言いしかできないんだろうか。ていうか、そもそも本書がおかしいのは、書名に「ロック」と打ち出しておきながら、ロックの話があまりに少ないこと。編者が悪いのか編集者が悪いのか解らないが、ここまで散漫な共著も珍しい。アマゾンで買ったんだけど、書店でパラパラしていたら絶対に買わなかった。

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