テレビのない部屋

テレビをほとんど見なくなったので誰かにあげようかと思っていたら、ちょうど親のが壊れたというのでもらってもらった。で、部屋からテレビがなくなったわけだが、たんにスペースが空いた以上に寂しくなった気がする。見ないということと見られないということとの違いなのだろう。

京極夏彦『邪魅の雫』(06年、講談社ノベルス)を読了。待望のシリーズ最新作。連続する毒殺事件をめぐって、複数の登場人物たちの視点によって事件が断片的に語られていくのだが、事件の真相が明らかになる最後の最後まで誰が誰か分からないので、始終モヤモヤさせられた。まあラストでオチがついて拡散した話はいちおう収斂するわけだけど、この構造でこの長さは正直言ってツラい。ただ恋愛小説として読むと非常に秀逸。でもやっぱり京極には破天荒なミステリを期待する。

「テレビのない部屋」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です