西村寿行、逝く

作家の西村寿行氏が亡くなられた。西村氏の作品は数えるほどしか読んでいないのだが、最初に読んだ作品のインパクトはいまだに覚えている。たしか高校3年のときだった。それまで本なんかまったく読まなかったギター小僧が、父の本棚からたまたま手に取った本――それが西村寿行のパニック小説『滅びの笛』だった。それまで小説といえば読書感想文のために読んだ『蝿の王』やら『車輪の下』やら退屈なものしか知らなかったから、この衝撃は凄まじかった。こんなおもしろい小説があるのか――。もしもこのときこの本を手に取らなかったら、いまのように書痴にはならなかったかもしれない。まあ、それはそれでよかった気もするが。さておき、偉大な作家の御冥福をお祈りする。

真夏の夜の夢

人間椅子『真夏の夜の夢』(07年)を聴く。14枚目のオリジナル・アルバム。サウンド的にはポップな曲が多いが、どこを切っても人間椅子、たびたびニヤリとさせられる。それにしても、どう考えても売れているとは思えないこのバンドが、これだけコンスタントにクオリティの高いアルバムを出し続けているのは驚くべきことだ。死ぬまでやってほしい。

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