家族会

家族会が好きじゃない――なんて書くと反感を買うかもしれないが、好きじゃない。先日の小泉訪朝を横田夫妻は辛辣に批判した。いわく「想定していた範囲で最悪の結果だ」と。たしかに政治的にはそうかもしれない。だけど、それは評論家が言うことであって、家族会の代表が言うべきことではないのではないか。拉致された人、家族を拉致された人、拉致された人の家族。家族会とは、このうち家族を拉致された人の集まりである。だから家族会はあくまで家族を拉致された人の代弁者であって、その他の拉致された人、拉致された人の家族の代弁者ではないのだろうか。今回の小泉訪朝では、拉致された人の家族が来日した。家族と離ればなれだった蓮池夫妻、地村夫妻にとっては嬉しい結果だろう。もちろん、曽我さんのてまえ、手放しで喜ぶわけにはいかないだろうが、少なくとも「最悪の結果」ではない。つまり横田夫妻は拉致された人の代弁者ではないということだ。評論家でもなく、拉致被害者の代弁者でもない。であれば、自分の家族が帰ってこなかったので「最悪の結果」だと言っている、と思われてもしかたないだろう。そういう意味では蓮池兄なんかはもはや家族会ではない。ならばしたり顔で政府を批判するあんたは何様だ、と。それぞれに立場がある。言うべきこと、言うべきではないこと。政治的には「最悪の結果」だったとしても、離ればなれだった家族が再会できたことを喜び、そのうえでさらなる進展を期待するのが家族会のとるべき立場ではないだろうか。

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