殺られるまえに殺る

インフルエンザ・ワクチンを打ってきた。予防接種なんて受けたのは社会人になってからじめて。会社から若干の控除があるというので、じゃあやっとくかと。とくに思うところがあったわけじゃなかった。さてこのインフルエンザ・ワクチン、ちまたには効果を疑う声がある。いわく、インフルエンザ・ワクチンは効果がないどころか人体に有害である、それを勧めるのは製薬会社の陰謀だ――と。そういえばタミフルをめぐってはラムズフェルトがどうのこうのという話もあった。医薬というのは生命に直接関係する分野だから、この手の話が多いのだろう。インフルエンザ・ワクチンについては専門知識もないので実際のところどうなのかわからないが、ワクチンを打ってもかかることはあるし、打たなくてもかからないこともある。となれば占いと変わらない。イワシの頭もなんとやら。そんなことより、インフルエンザ・ワクチンの注射は予想外に痛かった。それを知っていれば打たなかったかもしれない。

遅塚忠躬『フランス革命―歴史における劇薬』(岩波ジュニア新書、97年)を読了。フランス革命というのは、後の民主主義の土台となる自由・平等・友愛という啓蒙思想を市民がかかげ、古い体制=アンシャン・レジームを倒した革命だが、そのプロセスにおいて恐怖政治やテロ、クーデターなどが起こり、多くの人が断頭台で処刑されるなど暗い側面があり、また後世に与えた影響も非常に大きいため、フランス革命とはなんだったのかという研究が多くなされている。本書ではフランス革命を「劇薬」ととらえ、革命前夜のフランスの社会状況がどうだったか、革命の担い手たちは誰だったのか、どのように紆余曲折したのか、などを解読する。良書。それにしてもこれはジュニア新書だが、これを読むジュニアっているんだろうか。

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