卑怯な主人公

いまさら足掻いても無駄だと思いつつ性懲りもなく個人練習。やっぱりダメだった。完全に袋小路に入り込んでしまっている。できないところはどれだけテンポを落としてもできず、しまいにはこれまでどうやって叩いていたかも分からなくなってしまった。3時間も叩き続けたあげく、これはやらない方がいいとようやく気づいて練習終了。ダメなものはしょうがない。後は野となれ山となれ。

片腕カンフー対空飛ぶギロチン

DVDで映画『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』(1976年作品)を観た。かつて「天皇巨星」と呼ばれた香港・台湾映画界の超ビッグ・ネーム、ジミー・ウォングの監督、脚本、主演作品。「片腕ドラゴン」と呼ばれる片腕がない武闘家と、彼を殺すために清朝が送り込んだ「空飛ぶギロチン」という殺人兵器を操る盲目の刺客との戦いを描く。トンデモなカンフー映画は多々あれど、このトンデモ度はすごいぞ。まずタイトルにもなっている空飛ぶギロチンは、鎖の先についた鉄の帽子を投げて人にかぶせると、内側に刃がついていて、引っぱると瞬時に首が切断されるという恐るべき兵器(ちなみに『キル・ビル』で栗山千明が演じる「ゴーゴー夕張」が使っていた鉄球はここから引用している)。そして、最強の武闘家を決める武術大会があるんだけど、この出場者がまたすごい。やたらに素行の悪いムエタイ使いのタイ人やら、自在に手が伸びるヨガ使いのインド人やら、驚異的な跳躍力のあるトンファー使いの日本人やら、じつにバラエティに富んでいる。そしてもっともトンデモなのは、主人公「片腕ドラゴン」の戦い方で、これがまあめちゃめちゃ卑怯。かつてこれほどまでに正々堂々と戦わない主人公がいただろうか(反語)。顔を見ると善人だし、ポジション的にも正義の味方なんだけど、戦い方がとにかく汚い。いくら片腕というハンデがあるからといってそりゃないだろ!とツッコミどころ満載なのだ。しかも相手は正々堂々と戦っているからなおさら卑怯に見えてしまう。勝つためには手段を選ばず。とにかくトンデモな作品。それでもこの映画が後世のカンフー映画や日本の格闘アニメ、ゲームに与えた多大な影響を与えたということで、非常に重要な作品でもある。マニア必見。

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