それがどうした

年金問題を受けて安部首相をはじめ塩崎官房長官、柳沢厚労相らはボーナスの一部を返納するそうだが、まったく無意味なパフォーマンスだ。どうしてそういう発想になるのか理解に苦しむ。頭が悪いとしか思えない。さらに社保庁の村瀬長官は全職員に自主返納を求めるというから呆れてしまう。たとえば、ある日とつぜん知らない中年男が家を訪れ、「私は何十年もまえにこの家に泥棒に入りました、おわびとして、高校生の息子を坊主にしました」と言われても、僕は「ハァ、そうですか」と答えるしかない。

日本精神分析

柄谷行人『日本精神分析』(講談社学術文庫、07年)を読了。芥川龍之介、菊池寛、谷崎潤一郎の短篇を通して、国家と資本、選挙、地域通貨など、アクチュアルな問題について語ったもの。テーマとしては最近の『トランスクリティーク』や『NAM―原理』などの著作と共通しているのだが、こちらのほうがずっとおもしろかった。特に「入れ札と籤引き」は傑作。やっぱり柄谷は文芸批評が向いてるんじゃないかね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です