埼玉出張

埼玉へ日帰り出張。急に決まったので飛行機が取れずに電車で行った。電車だと金沢→越後湯沢→大宮→川越→目的地と4回も乗り換えなくちゃいけない。まあ面倒なのは飛行機でも一緒なんだけど。帰りは大宮で遊んでからと思ってたんだけど、ちょうどいい新幹線がなくて20分くらいしか滞在できなかった。ルミネをちょっとだけウロウロして時間切れ。電車はなにがいいかって、ゆっくり読書できるのがいいよね。

古川日出男『アラビアの夜の種族(1)(2)(3)』(06年、角川文庫)を読了。舞台は18世紀のエジプト、迫り来るナポレオン艦隊に対抗する秘策として、読む者を破滅させる『災厄(わざわい)の書』が急ピッチで作られるが――。舞台が日本じゃない小説は、背景がよく分からなかったり翻訳の壁があったりするからあまり読まないんだけど、「月刊プレイボーイ」のミステリ特集で北上次郎、大森望、豊崎由美の3人の書評家が「この10年でもっとも面白いミステリー」としてこの作品を1位にしていたので、それなら頑張って読んでみるかと。本屋でこれか――と手に取ったときには、ページいっぱいに書かれた文字に尻込みしちゃったんだけど、読んでみたらこれがまあ面白いのなんのって。ジャンル的にはミステリというかSFファンタジーで、すごく不得手なジャンルなんだけど一気読み(といっても大作だから2週間くらいかかっちゃったんだけど)。よくまあこんなに壮大なホラ話を書けるもんだと感心しきりだった。欲をいえば、最後に物語の構造をぶっ壊すようなカタストロフィがあればもっと良かったかなと。コンセプトからすればこの終わり方なんだろうけど。ちなみにこの作品は日本推理作家協会賞と日本SF大賞をW受賞している(W受賞は史上初)。

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