屍は越えられたか

高西さんと陰陽座のライブを見に行った。ツアーのタイトルは「我が屍を越えてゆけ」。陰陽座は前に日記で書いたことがあったと思うんだけど、バンド名から分かるように色物バンド。音楽のジャンルは和風ヘヴィ・メタルといえばいいか。いつ結成されたとか、どのくらい人気があるのかとか、そういうことはあまり知らない。というか曲名すら知らない。アルバムを聴いたことはあるんだけど、ふーんて感じで聴き込まなかった。じゃあなんでわざわざライブに足を運んだというと、このバンド、男女のツインボーカルなのだ。なんか学ぶところがあるかもしれないと思ったので、「そんなバンド知らんなあ」という高西さんをムリヤリ誘ったと、そういうこと。会場は vanvan V4、開場は6時半で、僕は開場ちょっと前に着いたんだけど、行列ができていて驚いた。お客さんなんて全然いないだろうと踏んでいたのだ。高西さんは開演ギリギリに到着。お客さんはみんなそれっぽい格好をしてくるのかと思ったらまったく普通で、金髪やら長髪やらは1人もいなかった。入りは7割くらい。僕らは後ろの方の空いているスペースに陣取った。盛り上がらなくてバンドの人が怒ったらどうしようなんて心配してたんだけど、演奏が始まったとたんに大盛り上がり。メタルな演奏、そしてツインボーカル。めちゃくちゃかっこいい。なんだCDで聴くよりすごくいいじゃないか。だけど後ろに陣取ったせいで姿がまったく見えない。見えるのは背が高い男のボーカリストの顔だけ。あとはチラチラとギタリストとか見えたり見えなかったり。ドラムに至ってはスティックすら見えない。女のボーカリスト(黒猫という名前らしい)が歌っている姿を見たくて左右に半歩くらい移動して客の頭の間から垣間見ようとしたけれどダメだった。高西さんもなんとかメンバーを見ようと努力しようとしているのが感じられる。けど2人とも恥ずかしがり屋だからジャンプしたり人を押しのけて前にいったりはしない。結局、最後まで黒猫の顔はよく見えなかった。2時間のライブ。会場を出た僕らの感想は、黒猫の声が――とか、黒猫のMCが――とか、黒猫のことばっかり。姿は見えなかったが、ハイトーンでパワフルな声と、抜群の歌唱力、そしてラジオのパーソナリティみたいな普通のMCが、僕と高西さんのハートをがっちりつかんだようだ。さておき、やっぱりプロはプロ。アマチュアとはやっぱり全然違う。すごく楽しいライブだった。2人ともすごく刺激を受けたので、次のライブでは長髪のカツラをかぶっているに違いない。

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