TOTOといってもトイレじゃないよ

フォーリング・イン・ビトゥイーン

TOTO金沢公演当日。とりあえず新譜を聴いておかなくちゃと昼休みに『フォーリング・イン・ビトゥイーン』(2006/01)を買ってきた。TOTOはデビュー作『宇宙の騎士』と名盤『TOTO IV~聖なる剣』しか聴いたことがなかったんだけど、1曲目がハード・プログレ風だったのでビックリ。ずいぶん変わったもんだ。やっぱりドラマーがジェフ・ポーカロからサイモン・フィリップスに替わるとこうなっちゃうのか。アマゾンのレビューを見ると、まさに賛否両論。まったく別のバンドとして聴いたらすごくいいアルバムだと思うけど、往年のファンは許せないんだろうな。で、聴き込む時間もなくコンサート会場へ。スーツのままだったから浮いちゃうかなと思ってたんだけど、行ってみると同じような人が多くいて笑っちゃった。まあ若い子は来ないよね。席は後ろのほうだったんだけど、空席が目立つ。こういう大物バンドが金沢に来るといつも興行的に大丈夫なんだろうかと、いらぬ心配をしてしまう。さて、開演――ん?なんかメンバーがおかしくない? 人数は6人で合ってるんだけど、ギターが2人いる。キーボードが1人しかいない。事前に調べたところによると、現在のメンバーはボビー・キンボール(ボーカル)、スティーヴ・ルカサー(ギター、ボーカル)、デヴィッド・ペイチ(キーボード、ボーカル)、マイク・ポーカロ(ベース)、サイモン・フィリップス(ドラム)に、新加入のグレッグ・フィリンゲインズ(キーボード、ボーカル)を加えた6人のはずだ。見るところ、キーボードは黒人なので、デヴィッド・ペイチがいなくて、知らないギタリストがいる。そういえば、新譜のライナー・ノーツには、デヴィッドは最近ツアーには参加していないと書かれていたけど、日本公演も来なかったようだ。デヴィッドはオリジナル・メンバーだし、残念に思った人は多いんじゃないだろうか。あと気になったのは、ボビーの立ち位置。TOTOってバンドは専任ボーカルがいるにもかかわらずいろんな人がリードで歌うから、ポジショニングは難しいと思うんだけど、他のメンバーはみんな自分の島みたいな立ち位置があるのに、ボビーにはそれがなくて、島と島の間で遠慮がちに歌っている感じで気の毒に思えた。さておき、演奏はやっぱり素晴らしかった。名曲「ロザーナ」と「アフリカ」も演ってくれたしね。1番盛り上がったのは「ロザーナ」だったんじゃないかな。サイモンはジェフ・ポーカロのイメージを崩さないように控えめに叩いてるんだろうけど、あれでも往年のファンからすれば、金沢弁で言うところの「いじっかしい」プレイなんだろうね。僕はいじっかしいドラムが好きだから、もっとやっちゃえ!って感じだったけど。「アフリカ」は最後の最後に演ったんだけど、リードをとったキーボードのグレッグがヘタクソでいまいち乗れなかった。これはやっぱりデヴィッドに歌ってほしかったな。さて、約2時間の演奏。高い入場料に見合う良いライブだったと思う。まあ、僕はタダだったんだけど。おじさんになってもあんなかっこいいステージができるっていいよね。

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