ユーミン

荒井由美のトリビュート・アルバム『Dear Yuming~荒井由実/松任谷由実カバー・コレクション~』(1999/09)を聴く。ユーミンて楽しい曲でも悲しい曲でもまったく無表情に歌っちゃうんだけど、それがかえって情緒的だったりする不思議な歌手なんだけど、じゃあそういう楽曲を表情豊かに歌ったらどうなるのか、これはそういうアルバム。だから参加アーティストも表現力に定評のある歌手や個性的な歌手が集められている。NOKKO「COBALT HOUR」、森高千里「あの日に帰りたい」、m-flo「静かなまぼろし」、松崎ナオ「情熱に届かない」、露崎春女「DOWNTOWN BOY」、大江千里「スラバヤ通りの妹へ」、井手麻理子「Hello,my friend」、椎名林檎「翳りゆく部屋」、奥居香「恋人がサンタクロース」、ゴスペラーズ「A HAPPY NEW YEAR」。こういう企画物にしてはとても良いアルバムだった。感心したアーティストは、まず森高千里。これを聴いてユーミンと森高は同じなんだと気がついた。表現力はまったくないけど、なんか伝わってくるものがある。それから歌唱力のすばらしさで露崎春女と井手麻理子。こんなに単調な曲をよくもまあこんなに抑揚をつけて歌えるもんだ。個性ではNOKKOと椎名林檎。完全に自分の歌にしちゃってる。それから奥居香もある意味すごい。奥居香が歌う「恋人がサンタクロース」なんて、聴かなくても聞こえてくる。そして実際にそれを裏切らない。もっとも良かったのは松崎ナオ。唯一知らない歌手だったんだけど、あまりに良かったので20回くらいリピート再生してしまった。インターネットでオリジナル曲を試聴してみたんだけど、これはそれほど良くなかった。でもCD買っちゃおう。さて、こうして聴くと、やっぱりユーミンの書く曲が良いのだ。もっといろんな人が歌うユーミンを聴いてみたいと思った。ただし女性ボーカルに限る。このアルバムでも大江千里とゴスペラーズはまったく不要。露崎の後に大江の声が流れてきて思わず吹き出しそうになった。

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